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広島県三次市の静かな町並みの中、三次町1691番地4に位置する湯本豪一記念日本妖怪博物館、通称「三次もののけミュージアム」は、日本初の妖怪専門博物館として2019年4月26日に開館しました。この地は、江戸時代の妖怪物語『稲生物怪録』の舞台としても知られ、妖怪研究家で民俗学者である湯本豪一氏から寄贈された約5,000点のコレクションを展示しています。 (city.miyoshi.hiroshima.jp)
博物館のエントランスをくぐると、まず目に飛び込んでくるのは「デジタル妖怪大図鑑」。大型タッチモニターには、空間いっぱいに次々と妖怪が現れ、気になる妖怪の写真に触れると、その詳細を知ることができます。これは、チームラボが手掛けたインタラクティブな展示で、妖怪の存在をより身近に、面白く感じられる空間となっています。 (prtimes.jp)
常設展示室では、「日本の妖怪」「稲生物怪録」「チームラボ 妖怪遊園地」の3つのテーマで構成されています。「日本の妖怪」コーナーでは、江戸時代から現代までの妖怪文化をたどり、人々の生活に密接に関わってきた妖怪たちの姿を描いた絵画や書籍、日用品、玩具などが展示されています。「稲生物怪録」コーナーでは、江戸時代の三次に実在した稲生平太郎を主人公とする妖怪物語の本や絵巻を中心に、そのストーリーや伝播し続ける物語の魅力を紹介しています。 (city.miyoshi.hiroshima.jp)
特に注目すべきは、「チームラボ 妖怪遊園地」です。ここでは、来館者が自分で描いた妖怪をスキャナーで読み取り、スクリーンの中で動き出すシステムが体験できます。また、テーブルの上に手を置いたり物を置いたりすると、小人たちや妖怪たちが現れて一緒に遊びだす「妖怪が住まうテーブル」など、最新のデジタルコンテンツを活用した展示が楽しめます。 (prtimes.jp)
博物館の外観は、伝統的な町家の雰囲気を残しつつ、現代的なデザインが融合した建築となっており、周囲の町並みとも調和しています。館内には、ミュージアムショップやカフェも併設されており、妖怪に関連したオリジナルグッズや書籍を購入することができます。 (miyoshi-mononoke.jp)
三次もののけミュージアムは、妖怪という日本独自の文化を深く知ることができる貴重な場所であり、子どもから大人まで幅広い世代が楽しめる施設です。三次市を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。