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石川県羽咋市の静かな町並みに、宇宙への夢と歴史が息づく場所がある。その名も「コスモアイル羽咋」。この地は、かつて「そうはちぼん」と呼ばれる飛行物体が頻繁に目撃されたという伝説を持つ。「そうはちぼん」とは、シンバルのような形をした仏具のことで、その形状がUFOに酷似していることから、羽咋市は「UFOのまち」として知られるようになった。 (xn--54q11at25fo1ivsk.jp)
コスモアイル羽咋の敷地に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは、空高くそびえるマーキュリー・レッドストーン・ロケット。これは、アメリカが打ち上げた実物の機体で、NASAから入手した本物である。 (qkamura.or.jp)その堂々たる姿は、訪れる者の心を一瞬で宇宙へと誘う。
館内に足を踏み入れると、宇宙科学展示室が広がる。ここでは、旧ソビエト連邦の月面探査機「ルナ24号」のバックアップ機が展示されている。ルナ計画では、1976年までに40機以上の月探査機が打ち上げられたが、地球上で残っているのはこのルナ24号のバックアップ機のみと言われている。 (qkamura.or.jp)その姿は、無人探査の歴史と技術の結晶を物語っている。
さらに、アメリカの初期の有人宇宙船「ジェミニ」や、旧ソ連の「ヴォストーク帰還用宇宙カプセル」など、実際に宇宙から帰還した本物の機体が展示されている。大気圏突入時の焦げ跡が生々しく残るカプセルは、宇宙開発初期の熱意と挑戦の痕跡を今に伝えている。 (tripadvisor.jp)
展示室を進むと、世界最大・最古の隕石跡として知られる「フレデフォートクレーター」の隕石が展示されており、実際に触れることができる。この隕石は、直径10から12kmの小惑星が速度約20km/sで衝突し生成されたと考えられ、隕石の衝突跡の直径は約190kmと世界最大である。 (xn--54q11at25fo1ivsk.jp)その冷たく重い感触は、宇宙の壮大さと悠久の時を感じさせる。
また、プラネタリウムのドーム型スクリーンを備えた「コスモシアター」では、宇宙に関する様々な映像作品が上映されている。臨場感あふれる映像は、観る者を宇宙の旅へと誘い、星々の輝きや惑星の神秘を体感させてくれる。 (xn--54q11at25fo1ivsk.jp)
館内には、宇宙人のキャラクター「サンダーくん」がアルバイトをしているというユニークな設定もあり、訪れる人々を楽しませている。サンダーくんは、故障して帰れなくなった宇宙船の修理代を稼ぐためにコスモアイルで働いているという設定で、運が良ければ出会えるかもしれない。 (qkamura.or.jp)
コスモアイル羽咋は、宇宙への憧れと探求心を刺激する場所である。ここを訪れれば、宇宙の広がりと人類の挑戦の歴史に思いを馳せることができるだろう。