오타기 넨부츠지

교토시 우쿄구의 천이백 나한의 사찰

About

京都の奥嵯峨、静寂に包まれた山間に佇む愛宕念仏寺。ここは、奈良時代の称徳天皇によって創建された古刹であり、時の流れとともに幾度も変遷を遂げてきた。平安初期、鴨川の氾濫により堂宇が流失したが、天台宗の僧・千観内供によって再興され、以後「愛宕念仏寺」として人々の信仰を集めている。

境内に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは、参拝者の手によって彫られた1,200体もの羅漢像たち。それぞれが異なる表情を持ち、笑みを浮かべる者、瞑想に耽る者、猫を抱く者まで、その多様な姿は訪れる者の心を和ませる。これらの羅漢像は、昭和55年から始まった境内復興事業の一環として、一般の参拝者が自ら彫り、奉納したものである。一体一体に込められた思いが、寺の空気をより一層温かくしている。

本堂は鎌倉時代中期の建立で、重要文化財に指定されている。入母屋造りの簡素な和様建築であり、内部の天井は繊細な小組格天井で、本尊の位置には二重折り上げ格天井が施されている。この独特の構造は、鎌倉様式の美しい曲線美を今に伝えている。本尊である千手観音は「厄除け千手観音」として信仰され、多くの参拝者がその御利益を求めて訪れる。

地蔵堂には、霊験あらたかな「火除地蔵菩薩」が祀られている。この地蔵菩薩は、火防の神として信仰されている愛宕山の本地仏であり、古来より火災から都を守る存在として崇められてきた。特に「火之要慎」のお札は、その霊験の深さから多くの人々に親しまれている。

秋になると、境内は紅葉に彩られ、羅漢像たちの間を赤や黄の葉が舞い落ちる。その光景はまるで絵画のようであり、訪れる者の心を打つ。また、ふれ愛観音堂の観音様に触れると、痛みを癒してくれると伝えられており、多くの人々がその御利益を求めて手を合わせる。

愛宕念仏寺は、嵯峨野巡りの出発点としても知られている。寺の前の道を北へ進めば、京都市内で最も高い山の一つである愛宕山の登山口へと至り、南へ進めば、約8,000体の石仏・石塔群がある化野念仏寺へと続く。この地を訪れることで、京都の深い歴史と文化、そして人々の信仰心に触れることができる。

静寂の中に佇む愛宕念仏寺。1,200体の羅漢像たちが見守るこの場所で、時の流れを忘れ、心の平穏を取り戻すひとときを過ごしてみてはいかがだろうか。