鹿児島県立博物館

鹿児島の豊かな自然を紹介する博物館

About

鹿児島市の中心部、城山町の一角に佇む建物は、昭和2年(1927年)に竣工した歴史ある構造で、角が丸みを帯びた独特のデザインが特徴的です。この建物は、鹿児島県の豊かな自然と文化を紹介する博物館として、多くの人々に親しまれています。

館内に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは、鹿児島の海や山、川、湖沼など、多様な自然環境を再現したジオラマの数々です。黒潮が流れる豊かな海を泳ぐ魚たちの姿や、桜島の火山活動を示す模型、奄美大島のマングローブの森を再現した展示など、訪れる者の好奇心を刺激します。

2階に上がると、ディスカバリールームがあり、ここでは展示されているシロクマに触れたり、木の香りを感じたりと、五感を使って学ぶことができます。また、3階には3D劇場や学習情報室が設けられ、鹿児島の自然と人々の関わりを深く知ることができます。

別館である宝山ホールの4階には、プラネタリウムや天文展示室、恐竜化石展示室があり、アロサウルスやカンプトサウルスの実物全身骨格標本、アンモナイトなどの化石が展示されています。これらの展示は、子どもから大人まで幅広い世代に人気があります。

この博物館の建物自体も、国の有形登録文化財に指定されており、その歴史的価値は高く評価されています。昭和初期の建築様式を今に伝えるこの建物は、鹿児島の歴史と文化を感じさせる貴重な存在です。

周辺には、西郷隆盛銅像や照国神社などの観光スポットも点在しており、博物館を訪れた後に散策するのもおすすめです。鹿児島の自然と歴史、文化を一度に感じられるこの場所は、訪れる者に新たな発見と感動を与えてくれるでしょう。