西大山駅

日本最南端のJR駅

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鹿児島県指宿市の南端に位置する西大山駅は、JR日本最南端の駅として知られています。この小さな無人駅は、開聞岳(薩摩富士)を背景に、訪れる人々に静寂と美しさを提供しています。

駅のホームに立つと、目の前には開聞岳がそびえ立ち、その優美な円錐形の姿が心を打ちます。この山は、古くから地元の人々に親しまれ、信仰の対象ともなってきました。開聞岳の麓には、菜の花畑が広がり、12月から2月にかけて一面が黄色に染まります。この時期、駅周辺は春の訪れを告げる風景となり、多くの観光客が訪れます。

駅前には、幸せを届けるとされる黄色いポストが設置されています。このポストは、指宿市の花である菜の花をイメージしており、ここから手紙を送ると幸せが訪れると言われています。また、近くには「しあわせの鐘」もあり、訪れた人々が願いを込めて鳴らしています。

駅のすぐそばには「かいもん市場 久太郎」というお店があり、地元の特産品やお土産を購入することができます。ここでは、開聞岳を模した「かいもんカレー」や、指宿産のマンゴーを使ったスイーツなどが人気です。また、JR日本最南端の駅到着証明書も販売されており、訪れた記念として手に入れることができます。

西大山駅は、1日に上下合わせて15本の列車が停車するのみの静かな駅ですが、その静寂さが訪れる人々に特別な時間を提供しています。開聞岳を背景にしたこの駅の風景は、まるで絵画のようで、心に深く刻まれることでしょう。

この地を訪れることで、日常の喧騒から離れ、自然の美しさと静けさを感じることができます。西大山駅は、そんな特別な場所として、多くの人々に愛され続けています。