蟠龍寺スタジオ

東京都目黒区にある音楽録音スタジオ

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目黒川のほとり、都会の喧騒から一歩離れた静寂の中に、蟠龍寺スタジオが佇んでいます。この場所は、江戸時代中期の宝永6年(1709年)に創建された蟠龍寺の境内に位置し、弁財天を祀ることで知られています。弁財天は芸能や音楽の守護神とされ、そのご加護を受けるかのように、境内には音楽スタジオが設けられています。

スタジオの入り口は山手通り沿いにあり、小さな石門が目印です。この石門をくぐると、都会の喧騒が嘘のように消え去り、静寂と緑に包まれた境内が広がります。参道を進むと、白い小さな建物が見えてきます。これが蟠龍寺スタジオです。

スタジオ内は、音楽家たちが集い、創作活動に励む場として親しまれています。弁財天のご加護を受け、ここで生まれる音楽は、多くの人々の心を癒やし、感動を与えています。また、スタジオではライブイベントや録音も行われ、音楽文化の発信地としての役割も果たしています。

境内には、美顔のご利益で知られる「おしろい地蔵」も祀られています。この地蔵にお化粧を施すと、美しくなれると伝えられ、多くの参拝者が訪れます。また、本堂脇の岩屋には、山手七福神の一つである弁財天が祀られています。この弁財天は、芸能や音楽の神様として信仰され、多くの芸術家や音楽家が訪れています。

かつて、この地には「目黒大仏」と称される阿弥陀如来像がありました。しかし、明治時代の廃仏毀釈の際にフランスに渡り、現在はパリのセルヌスキー美術館に所蔵されています。この大仏は、かつて境内に設けられたスタジオの付近に安置されていたと伝えられています。

目黒川沿いのこの静かな場所で、歴史と現代が交差し、音楽と信仰が共存する空間が広がっています。都会の喧騒を忘れ、心静かに音楽と向き合う時間を過ごすことができる、そんな特別な場所です。