竹島ファンタジー館

5500万個の貝で作られたテーマパーク

About

愛知県蒲郡市の竹島町に足を踏み入れると、そこにはまるで異世界への入口が待ち受けている。竹島ファンタジー館、その名の通り、幻想的な世界が広がる場所だ。

館内に一歩足を踏み入れると、目の前に広がるのは5500万個もの貝殻で彩られた壮大な空間。世界110カ国から集められた貝殻が、壁や天井、床に至るまで隙間なく敷き詰められ、まるで海底に迷い込んだかのような錯覚を覚える。貝殻の一つ一つが、職人の手によって丁寧に配置され、光と影が織りなす模様は、訪れる者の心を奪う。

館内を進むと、LEDイルミネーションが照らす「時空のトンネル」が現れる。10色に変化する光のスパイラルは、まるで時空を超える旅へと誘うかのよう。このトンネルを抜けると、貝殻で作られた竜宮城が姿を現す。金箔が施された橋を渡り、煌びやかな世界へと足を踏み入れると、乙姫や浦島太郎の物語が目の前に広がる。

さらに進むと、貝殻で作られた能舞台や、希少価値の高い石や貝の展示が目を引く。特に、貝殻で作られたシャンデリアは、光を受けて美しく輝き、訪れる者を魅了する。また、館内には4カ所のミニシアターがあり、キャラクターのミシェル・ガマゴーと一緒に海底冒険を楽しむことができる。

竹島ファンタジー館は、1983年に貝好きの前館長が世界中から貝を集めて開館した。その後、2010年に一度閉館したが、2014年にリニューアルオープンし、現在の姿となった。館内の装飾や展示物は、職人たちの情熱と技術の結晶であり、訪れる者に感動を与える。

この場所は、ただの観光スポットではなく、貝殻という自然の産物を通じて、人々の想像力や創造力を刺激する空間である。竹島ファンタジー館を訪れれば、日常を忘れ、幻想的な世界に浸ることができるだろう。