祖谷渓の小便小僧

徳島県三好市祖谷渓の断崖絶壁に立つ像

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徳島県三好市の深い山々に抱かれた祖谷渓、その断崖絶壁にひっそりと佇む小便小僧の像。谷底まで約200メートルの高さに位置するこの像は、訪れる者に驚きと畏敬の念を抱かせます。

祖谷川が刻んだV字型の渓谷は、四季折々の美しさを見せます。春には新緑が芽吹き、夏には深い緑が生い茂り、秋には紅葉が山々を彩り、冬には雪化粧が施されます。この渓谷の中でも、川が大きく蛇行してひらがなの「ひ」の字に似ていることから名付けられた「ひの字渓谷」は、特に見応えがあります。 (awanavi.jp)

小便小僧の像が立つ場所は、かつて祖谷街道の開設工事で残った岩が突き出た地点です。この岩の上で、地元の子供たちや旅人が度胸試しをしたという逸話が伝えられています。その逸話をもとに、1968年に徳島県の彫刻家、河崎良行氏がこの像を制作しました。 (awanavi.jp)

この地を訪れると、祖谷川の清流が奏でるせせらぎと、鳥たちのさえずりが耳に心地よく響きます。足元には、祖谷川のエメラルドグリーンの水面が広がり、自然の美しさに心を奪われます。しかし、柵を越えての写真撮影は非常に危険ですので、決して行わないよう注意が必要です。 (awanavi.jp)

祖谷渓は、日本三大秘境の一つとされ、平家の落人伝説が息づく地でもあります。この地を訪れることで、歴史と自然が織りなす深い物語を感じ取ることができるでしょう。