矢島体験交流館

佐渡市の有名なたらい舟体験スポット

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佐渡島の南端、小木海岸の穏やかな入り江に佇む矢島体験交流館は、訪れる者を時の流れから解き放つ特別な場所です。ここでは、伝統的な「たらい舟」に乗り込み、静寂な海面を滑るように進む体験ができます。たらい舟は、明治初期に狭い岩礁地帯での漁を目的として考案され、洗濯桶を改良して作られたと言われています。 (niigata-kankou.or.jp)

舟を漕ぎ出すと、目の前には赤い太鼓橋で結ばれた矢島と経島が現れます。矢島は良質な矢竹の産地であり、源頼政が鵺退治に用いた矢もここから採られたと伝えられています。経島は、日蓮の高弟・日朗が嵐に遭い漂着し、一夜を読経して明かしたことからその名が付けられました。 (visitsado.com)

たらい舟の底にはガラス窓が設けられており、透き通る海中を覗き込むと、クロダイやウミウシが優雅に泳ぐ姿が見られます。船頭の女性たちは流暢な佐渡弁で、海の生き物や島の歴史を語りかけ、旅人の心を和ませます。 (niigata-kankou.or.jp)

舟を降りた後は、矢島と経島を結ぶ赤い橋を渡り、島々を散策することができます。この地は、1802年の地震で隆起し、二つの島が一つに繋がったとされています。 (tabi-mag.jp)また、近くには佐渡出身の政治家・山本悌二郎が1911年に建てた別荘があり、歴史の息吹を感じることができます。 (niigata-kankou.or.jp)

矢島体験交流館では、たらい舟体験のほかにも、磯釣りやイカの一夜干し、そば打ちなど、多彩な体験が用意されています。食事処では、佐渡名物の「ながもそば・うどん」を味わうことができ、旅の疲れを癒してくれます。 (niigata-kankou.or.jp)

この地を訪れれば、佐渡の自然と文化、そして人々の温かさに触れ、心に深く刻まれる思い出となるでしょう。