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青森県つがる市木造の地は、悠久の時を超え、豊かな自然と深い歴史が織りなす風景が広がっています。津軽平野の北部中央から西に位置し、東には岩木川、西には日本海が広がり、海岸線は「七里長浜」と称される28キロメートルの砂浜が続いています。この砂浜に並行して「屏風山」と呼ばれる丘陵地帯が連なり、南方には津軽の秀峰「岩木山」と世界自然遺産「白神山地」を望むことができます。 (city.tsugaru.aomori.jp)
この地は、縄文時代から人々の営みが息づいてきました。特に亀ヶ岡石器時代遺跡は、国内外で有名な「遮光器土偶」をはじめとする優れた土器・土偶が出土し、縄文時代晩期の北日本を中心とする「亀ヶ岡文化」の名称の由来となった遺跡です。これらは、世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の17の構成資産の一つとなっています。 (city.tsugaru.aomori.jp)
江戸時代初頭、弘前藩津軽家による新田開発が始まりました。かつて一面不毛の湿地帯であった土地は、先人たちの開拓の歴史によって、現在の豊かな水田地帯が築かれています。新田開発には、人々の手となり足となる農耕馬の存在が欠かせませんでした。明治後期には、馬の競り市が始まり、のちに東北三大馬市に数えられるほどの賑わいをみせました。その後、農業の機械化に伴い農耕馬が減少し、馬市が衰退していくと、新田開発に尽くし亡くなった馬の霊を慰めるため、昭和50年から「馬市まつり」が行われるようになり、今に受け継がれています。 (city.tsugaru.aomori.jp)
この地の気候は、典型的な日本海側気候で、夏季は昼夜の寒暖差が大きく、米や野菜の作付けに適しています。冬季は降雪量が多く、日本海沿岸特有の強い西風の影響により地吹雪が発生するなど、住民生活に影響を及ぼしています。 (city.tsugaru.aomori.jp)
つがる市木造地区には、亀ヶ岡遺跡から出土した遮光器土偶をモチーフにしたJR五能線木造駅舎があります。地元では「しゃこちゃん」の愛称で親しまれ、目が七色に光り電車の到着を知らせてくれます。 (tsugaru-life.com)
また、旧制木造中学校講堂は、昭和4年(1929年)に青森県立木造中学校の講堂として建てられた歴史的建造物です。県内に現存する学校の講堂としては他に類似するものがなく、本県の教育史を知る上でも貴重な文化財となっています。 (city.tsugaru.aomori.jp)
この地には、弘前藩4代藩主・津軽信政公が建てたお仮屋の跡地に整備された公園があり、そのお仮屋落成の際に藩主自らがお手植えになった松(千代の松)と銀杏(公孫樹)は、今も当時の面影を残しています。 (paperzz.com)
つがる市木造の地は、豊かな自然と深い歴史が息づく場所であり、訪れる人々に多くの魅力を提供しています。