About
北海道の広大な大地に佇む幸福駅は、かつて旧国鉄広尾線の一駅として1956年に開設されました。その名の通り、「幸福」という地名を冠したこの駅は、1973年にNHKの番組『新日本紀行』で紹介されたことを契機に、「愛の国から幸福へ」というキャッチフレーズとともに全国的な注目を集めました。特に、愛国駅から幸福駅への切符は、縁起の良いお守りとして多くの人々に求められ、最盛期には4年間で1,000万枚も売り上げたと伝えられています。 (city.obihiro.hokkaido.jp)
駅舎は2013年に「古くて新しい」をコンセプトにリニューアルされ、現在も年間20万人以上の観光客が訪れる帯広市を代表する観光スポットとなっています。駅舎内には、訪れた人々の名刺やメッセージがびっしりと貼られ、幸せを願う思いが溢れています。また、板張りのプラットホームや当時のディーゼルカー2両が展示され、昭和の鉄道の面影を色濃く残しています。 (city.obihiro.hokkaido.jp)
幸福駅は、台湾の合興駅と友好駅協定を締結しており、両駅は「愛情駅」として親しまれています。合興駅は、ある夫婦が再生に尽力し、観光地として蘇った駅で、その物語は多くの人々の心を打ちました。このような縁から、幸福駅と合興駅は友好の絆を深めています。 (city.obihiro.hokkaido.jp)
駅舎前には「幸福行き」切符を型どったモニュメントが設置され、絶好の撮影スポットとなっています。また、駅近くには幸福神社があり、パワースポットとしても注目されています。さらに、4月29日から11月3日までの間、ウェディング体験イベント『幸福駅ハッピーセレモニー』が開催され、恋人たちの聖地としても人気を博しています。 (city.obihiro.hokkaido.jp)
幸福駅は、単なる観光地ではなく、多くの人々の幸せを願う思いが詰まった場所です。訪れる人々は、ここで過去と現在、そして未来の幸せを祈り、心温まる時間を過ごしています。