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平等院
平等院は、京都府宇治市に位置する世界遺産で、平安時代後期の1052年に関白藤原頼通が父・道長から譲り受けた別荘を寺院に改めたものです。 (pref.kyoto.jp)翌年の1053年には阿弥陀堂(現在の鳳凰堂)が完成し、極楽浄土を表現した建築として知られています。
鳳凰堂は、池の中島に建てられ、屋根の上に一対の鳳凰像が据えられています。その姿が翼を広げた鳥のように見えることから、江戸時代以降「鳳凰堂」と呼ばれるようになりました。 (nippon.com)この美しい建築は、日本の10円硬貨や1万円札にも描かれています。
堂内には、仏師・定朝作の阿弥陀如来坐像が安置され、52体の雲中供養菩薩像が長押の上で雲に乗って音楽を奏しています。 (pref.kyoto.jp)また、壁や扉には九品来迎図が描かれ、これらはすべて国宝に指定されています。
境内には、博物館「鳳翔館」があり、初代鳳凰像や初代梵鐘などの貴重な寺宝が展示されています。 (nippon.com)また、茶房「藤花」では、本格的な宇治茶を楽しむことができます。
平等院へのアクセスは、JR奈良線「宇治駅」または京阪電車宇治線「宇治駅」から徒歩約10分です。 (pref.kyoto.jp)拝観時間は、庭園が8:30~17:30(受付終了17:15)、鳳翔館が9:00~17:00(受付終了16:45)となっています。 (travel.ujicci.or.jp)
平等院は、平安時代の建築、仏像、絵画、庭園などを今日に伝える貴重な文化財であり、1994年には「古都京都の文化財」としてユネスコの世界文化遺産に登録されました。 (nippon.com)その美しさと歴史的価値から、年間多くの観光客が訪れる名所となっています。