居酒屋とよ

大阪市都島区の有名な立ち飲み居酒屋

About

京橋の喧騒を抜け、細い路地を進むと、突如として現れる青いテントの下、活気あふれる立ち飲み屋が目に飛び込んでくる。ここは「居酒屋とよ」、大阪の食文化を象徴する名店である。

店主のトヨジさんは、鹿児島県喜界島出身の名物大将。彼の手による豪快な調理パフォーマンスは、訪れる者を魅了してやまない。特に、マグロの頬肉をバーナーで炙る際、素手で炎を操る姿は圧巻で、まるで一流のエンターテイナーのようだ。この光景を一目見ようと、開店前から行列ができるのも頷ける。

メニューは新鮮な海鮮料理が中心で、特に「まぐろ頬肉の炙り」は絶品。炙りたての香ばしい香りと、口の中でとろけるような食感がたまらない。また、ウニとイクラがたっぷり乗ったかっぱ巻きや、貝とカニの酢の物など、どれもビールとの相性が抜群である。

店内は立ち飲みスタイルで、道端にテーブルが並べられたシンプルな造り。しかし、その雑多な雰囲気が逆に心地よく、知らない人同士が肩を寄せ合いながら杯を交わす光景は、大阪ならではの人情味を感じさせる。

営業時間は火・水・金曜日が13:00~19:00、土曜日が12:00~19:00で、日・月・木・祝日は定休日となっている。人気店ゆえ、早めの訪問がおすすめだ。

「居酒屋とよ」は、ただの立ち飲み屋ではない。そこには、大阪の食文化と人情が凝縮されており、一度足を運べば、その魅力に取り憑かれること間違いなしである。