小樽オルゴール堂 本館

日本最大級のオルゴール専門店で、歴史的建造物内に約3,200種・38,000点のオルゴールを展示販売しています。

About

小樽の街角、メルヘン交差点に佇む赤煉瓦の建物は、時を超えた物語を紡ぎ続けています。1915年(大正4年)に米穀商・共成株式会社の本社屋として建てられたこの建物は、今や小樽オルゴール堂本館として、多くの人々を魅了しています。

建物の前に立つと、まず目に飛び込んでくるのは高さ5.5メートル、重さ1.5トンの蒸気時計です。カナダの時計職人レイモンド・サンダース氏が手がけたこの時計は、15分ごとに蒸気で5音階のメロディーを奏で、訪れる人々に時を告げます。その音色は、まるで過去と現在をつなぐ懸け橋のように、心に響きます。

一歩足を踏み入れると、そこには約3,200種類、38,000点以上のオルゴールが並ぶ幻想的な空間が広がります。1階の吹き抜けのホールには、ガラス製や木製、動きのあるものやぬいぐるみタイプなど、多彩なオルゴールが所狭しと並び、訪れる人々を夢の世界へと誘います。

2階へ上がると、吹き抜けを囲む回廊から1階の様子を見下ろすことができます。ここには、高音質の高級ブランドオルゴールやアンティークのオルゴールが展示され、オルゴールの歴史を表現したジオラマも見どころの一つです。1600年代から近代までのオルゴールの歩みを、細部まで作り込まれたジオラマで辿ることができます。

3階には、スタジオジブリやディズニー作品などの人気キャラクターのオルゴールや雑貨が並び、屋根裏部屋のような雰囲気の中で、子どもから大人まで楽しむことができます。天井に組まれた柱や梁は、建物の歴史を感じさせ、時の流れを静かに物語っています。

この建物は、石造りが多い小樽では珍しい煉瓦造りで、褐色の煉瓦やアーチ状の窓、キーストーンやコーナーストーンなどが特徴的です。100年以上の時を刻んだこの建物が、オルゴールの魅力を一層引き立てています。

また、すぐ近くの「手作り体験 遊工房」では、オルゴールの手作り体験ができ、自分だけのオリジナルオルゴールを作ることができます。旅の思い出として、世界に一つだけのオルゴールを手に入れることができるでしょう。

小樽オルゴール堂本館は、歴史と音楽が融合した特別な場所です。ここでしか味わえない幻想的な時間を、ぜひ体験してみてください。