姥湯温泉 桝形屋

山形県米沢市の秘境温泉旅館

About

山形県米沢市の奥深い山間に、秘湯「姥湯温泉 桝形屋」がひっそりと佇んでいます。標高約1,300メートル、吾妻連峰の懐に抱かれたこの地は、四季折々の自然美と、古くからの伝説が息づく場所です。

春、雪解けとともに新緑が芽吹き、山々は淡い緑のヴェールを纏います。夏には深い緑が生い茂り、清流のせせらぎと鳥のさえずりが響き渡ります。秋が訪れると、紅葉が山肌を彩り、燃えるような赤や黄金色が広がります。そして冬、白銀の世界が広がり、静寂とともに雪景色が心を落ち着かせます。

この地には、古くから伝わる伝説があります。傷ついた鷹が毎日同じ場所に舞い降り、茂みに潜んでいるのを不思議に思った木こりが、その茂みを探したところ、そこにはこんこんと湧く熱泉があり、鷹はその湯で傷を癒していたというものです。それ以来、姥湯温泉は「鷹の湯」とも呼ばれています。

桝形屋は、そんな伝説の地に建つ一軒宿です。宿の露天風呂からは、吾妻連峰の雄大な景色を一望でき、四季折々の自然の美しさを肌で感じることができます。湯は乳白色で、硫黄の香りが漂い、肌にしっとりと馴染みます。この湯に浸かれば、日々の疲れや悩みが溶けていくような感覚に包まれます。

宿の周辺には、手つかずの自然が広がり、散策路を歩けば、清らかな渓流や滝、そして四季折々の花々に出会えます。春にはカタクリやイワウチワが咲き誇り、夏には深緑の中で涼を感じ、秋には紅葉が目を楽しませてくれます。冬には雪景色が広がり、静寂の中で心を落ち着かせることができます。

また、地元の食材をふんだんに使った料理も魅力の一つです。山菜や川魚、地元で採れた新鮮な野菜を使った料理は、素朴ながらも心温まる味わいです。特に、地元の名物である米沢牛は、柔らかくジューシーで、一度食べたら忘れられない美味しさです。

姥湯温泉 桝形屋は、都会の喧騒を離れ、自然と歴史、そして伝説に触れることができる特別な場所です。ここで過ごす時間は、心と体を癒し、新たな活力を与えてくれることでしょう。