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徳島県三好市山城町の深い山々に抱かれた大歩危の地には、古くから数多の妖怪伝説が息づいています。この地は、妖怪漫画「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する児啼爺(こなきじじい)の故郷とも言われ、その伝承を後世に伝えるため、地元住民の手によって「妖怪屋敷」が設立されました。
「妖怪屋敷」では、地元に伝わる70種類以上の妖怪たちが展示されています。これらの妖怪人形は、地元住民が手作りで製作したもので、その一つ一つに地域の伝承や物語が込められています。例えば、川で泳ぐ人間を水底に引きずり込む青い顔の「青坊主」や、列をなして夜の山道を歩き回る「狸のちょうちん行列」など、それぞれの妖怪が持つ独特の物語が紹介されています。 (shikoku-np.co.jp)
館内では、妖怪にまつわるクイズや紙芝居も楽しむことができ、訪れる人々に妖怪文化の奥深さを伝えています。また、2階には「石の博物館」が併設されており、徳島県の天然記念物に指定されている礫質片岩や、世界の貴石・原石が展示されています。特に、自ら光を放つ不思議な石は必見です。 (shikoku-tourism.com)
さらに、道の駅大歩危のフードコートでは、地元で獲れた食材を活かしたジビエバーガーなどのメニューも提供されており、テラスからは大歩危峡の絶景を眺めながら食事を楽しむことができます。 (miyoshi-city.jp)
この地を訪れれば、妖怪たちの息遣いを感じることができるでしょう。大歩危の深い谷間に響く川のせせらぎとともに、妖怪たちの物語が今もなお語り継がれています。