大阪市立美術館

天王寺公園内に位置する歴史ある美術館

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大阪市天王寺区の中心、天王寺公園の一角に佇む大阪市立美術館は、歴史と芸術が交差する場所である。昭和11年(1936年)に開館したこの美術館は、もともと住友家の本邸があった敷地に建てられた。住友家は美術館建設のためにこの土地と日本庭園「慶沢園」を大阪市に寄贈し、市民が優れた美術文化に触れる機会を提供することを目的としている。 (sumitomo.gr.jp)

美術館の建物は、近代和風建築の趣を持つ地上2階、地下2階の構造で、シンメトリーなデザインが特徴的である。館内には、日本や中国の絵画、彫刻、工芸など約8,700点を超える作品が収蔵されており、その多くは市民やコレクターからの寄贈によるものである。特に中国絵画や書、日本の江戸期・明治以降の絵画、工芸品などが充実しており、国宝や重要文化財も多数含まれている。 (osaka-art-museum.jp)

美術館の周囲には、四季折々の風情を楽しめる慶沢園が広がっており、訪れる人々に静寂と美の調和を提供している。この庭園は、近代庭園の第一人者である七代目小川治兵衛(植治)によって作庭されたもので、池泉回遊式の日本庭園として知られている。 (sumitomo.gr.jp)

2025年春には、開館以来初めてとなる大規模改修を終えてリニューアルオープンを迎える予定である。現代にふさわしい「ひらかれた美術館」として、新たな美術・芸術の価値を届ける場となることが期待されている。 (uniquevenuesofjapan.com)

大阪市立美術館は、歴史と芸術が融合する空間として、多くの人々に愛され続けている。その静謐な佇まいと豊かなコレクションは、訪れる者に深い感動と新たな発見をもたらしてくれるだろう。