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四条大橋の東詰、鴨川の流れを見下ろす場所に、出雲阿国の像が静かに佇んでいる。彼女は、歌舞伎踊りの創始者として知られ、華やかな衣装に身を包み、男装し、刀を帯び、首にはロザリオを掛けた姿で都人を魅了した。その姿は、まさに「かぶき者」の象徴であり、当時の風俗や世相を反映した踊りで人々を酔わせた。
像の足元には、「かぶき踊の祖 出雲の阿国 都に来たりて その踊を披露し 都人を酔わせる」と刻まれた碑文があり、彼女の功績を讃えている。(kyotofukoh.jp)
この像は、1994年11月、歌舞伎発祥400年を記念して、京都洛中ライオンズクラブによって建立された。(kyotofukoh.jp)
四条大橋の東詰北側に位置するこの像は、鴨川のせせらぎとともに、京都の歴史と文化を静かに語りかけている。