About
三重県津市白山町佐田東谷1957番地、近鉄榊原温泉口駅から徒歩わずか5分の地に、フランス・パリのルーブル美術館の唯一の姉妹館として名高い「ルーブル彫刻美術館」が佇んでいます。この美術館は、1987年12月16日に開館し、創立者である竹川勇次郎氏が、ルーブル美術館の彫刻作品に感銘を受け、日本の地でその美を広めたいという熱い思いから誕生しました。
館内には、パリ・ルーブル美術館の美術部技術陣が実物から直接型を取って制作した約1,300点の復刻彫刻が展示されています。これらの作品は、サイズや細部の傷に至るまで、実物と寸分違わぬ精巧さを誇ります。「ミロのヴィーナス」や「サモトラケのニケ」など、世界的に有名な彫刻が間近で鑑賞できるのは、まさにこの美術館ならではの魅力です。
また、館内には「大英博物館」や「メトロポリタン美術館」など、他の著名な美術館の作品も展示されており、一度に多彩な芸術作品を堪能することができます。さらに、館内の一部作品は実際に触れることが許可されており、彫刻の質感や造形美を直接感じ取ることができる貴重な体験が可能です。
美術館の管理運営は、隣接する真言宗別格本山・大観音寺が行っており、そのため館内には西洋彫刻だけでなく、仏像彫刻も展示されています。特に、千手観音座像としては世界最大級の「十一面千手千眼観世音菩薩座像」は圧巻で、西洋と東洋の芸術が融合した独特の空間を創り出しています。
美術館の外観も見逃せません。近鉄大阪線・榊原温泉口駅のホームからも見える巨大な立像は、訪れる人々の目を引きます。これらの立像は、館内の展示作品とともに、美術館のシンボルとして親しまれています。
開館時間は午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)で、年中無休です。入館料は大人1,500円、学生や65歳以上、障がい者手帳をお持ちの方は1,000円、小・中学生は800円、小学生未満は無料となっています。また、公式サイトには割引情報も掲載されているので、訪問前にチェックすると良いでしょう。
この美術館は、日本にいながらにして世界の名だたる彫刻作品を間近で鑑賞できる貴重な場所です。芸術愛好家はもちろん、初めて彫刻に触れる方にも、新たな感動と発見をもたらしてくれることでしょう。