ねぶたの家 ワ・ラッセ

青森市文化観光交流施設

About

青森駅を出てすぐ、青森港の穏やかな水面を背に、赤茶色の鋼板が連なる建物が目に飛び込んでくる。それは「ねぶたの家 ワ・ラッセ」。2011年に開館したこの施設は、青森ねぶた祭の魅力を一年中体感できる場所として、多くの人々を迎え入れている。

建物を取り囲む鋼板は、幅30センチ、高さ12メートルのものが700枚以上も連なり、まるでブナの原生林を思わせる光と影を演出している。このデザインは、カナダの設計事務所モロ・デザインと、オランダ出身の建築家フランク・ラ・リヴィエレ氏によるもので、青森の自然と文化を見事に融合させている。

館内に足を踏み入れると、薄暗い空間に浮かび上がる大型ねぶたが目に飛び込んでくる。高さ5メートル、重さ4トンにも及ぶこれらのねぶたは、祭りの熱気と興奮をそのままに伝えてくれる。三味線や笛の音色が流れる中、ねぶたの光が幻想的な雰囲気を醸し出している。

2階のミュージアムでは、ねぶた祭の起源や歴史、制作技術の変遷などが詳しく紹介されている。映像や展示物を通じて、ねぶたがどのようにして青森の人々の心をつなぐ存在となったのかを知ることができる。

また、館内では「ねぶた囃子体験教室」や「金魚ねぶた制作教室」など、ねぶたに関連した体験プログラムも開催されている。これらを通じて、訪れる人々はねぶたの魅力をより深く感じ取ることができる。

「ねぶたの家 ワ・ラッセ」は、青森ねぶた祭の魂を一年中感じられる場所として、訪れる人々に感動と興奮を提供している。ここを訪れれば、ねぶたの魅力に心を奪われ、祭りの熱気を肌で感じることができるだろう。