etto宮島交流館

世界最大の木製しゃもじを展示

About

宮島の町家通りを抜け、塔之岡のトンネルをくぐると、目の前に木の温もりを感じさせる建物が現れる。それが「etto宮島交流館」だ。この地はかつて宮島町役場があった場所で、令和3年4月に新たな交流の拠点として生まれ変わった。

建物の正面入口横には、長さ7.7メートル、重さ2.5トンの巨大な杓子が展示されている。この大杓子は、宮島の伝統工芸である宮島細工を後世に伝えるシンボルとして、2年10ヶ月の歳月をかけて制作されたものだ。かつて表参道商店街に展示されていたが、現在はこの交流館に移設され、訪れる人々を迎えている。

館内に足を踏み入れると、目の前に広がる大階段が目を引く。この階段は、座って休憩することもでき、歩き疲れた旅人たちにとって憩いの場となっている。階段を上がると、3階には展望室があり、そこからは千畳閣や五重塔、さらには瀬戸内海の穏やかな景色を一望できる。この展望室は、訪れる人々に宮島の歴史と自然の美しさを感じさせてくれる。

また、1階には市民センターがあり、集会室や会議室、和室などが設けられている。ここでは、地元の人々が集まり、さまざまな活動やイベントが行われている。2階にはステージ付きのホールがあり、コンサートや講演会など、多彩な催しが開催されている。

この交流館は、宮島に暮らす人々と訪れる人々が交わる場として、また、宮島の伝統と文化を未来へとつなぐ場として、日々新たな物語を紡いでいる。木の香りと人々の笑顔が溢れるこの場所で、宮島の新たな魅力を感じてみてはいかがだろうか。