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小樽の堺町通りを歩くと、歴史の息吹を感じさせる石造りの倉庫が目に入る。それが北一硝子三号館、そしてその中に佇む「北一ホール」だ。明治時代に建てられたこの倉庫は、かつてニシン漁で栄えた小樽の繁栄を今に伝えている。
扉を開けると、167個の石油ランプが灯る幻想的な空間が広がる。電気の明かりは一切なく、ランプの柔らかな光が石壁や木の梁を優しく照らし出す。この光景は、まるで時を超えた別世界へと誘われるようだ。
開店と同時に始まるランプの点灯作業は、訪れる者にとって特別な体験となる。スタッフが一つ一つ丁寧に火を灯し、ランプに命を吹き込んでいく様子は、まさに職人技の極み。この作業を見学することで、北一ホールの幻想的な空間がどのように生み出されているのかを垣間見ることができる。 (kitaichiglass.co.jp)
店内には、スタインウェイのピアノが静かに佇んでいる。毎週火曜から金曜の午後には、このピアノによる生演奏が行われ、ランプの灯りと音楽が織りなすロマンチックなひとときを楽しむことができる。この空間で奏でられる音色は、訪れる人々の心を深く癒してくれる。 (kitaichiglass.co.jp)
北一ホールの名物といえば、毎日北海道産の牛乳で茶葉を煮出して作られる「特製ロイヤルミルクティ」だ。このミルクティは、濃厚でありながらも優しい味わいが特徴で、訪れる多くの人々に愛されている。また、ミルクティを使ったソフトクリームやパフェなどのスイーツも人気で、北海道ならではの食材を使用したお食事メニューも提供されている。 (kitaichiglass.co.jp)
北一ホールは、ただのカフェではなく、小樽の歴史と文化を肌で感じることができる特別な場所だ。石油ランプの灯りに包まれた空間で、時の流れを忘れ、心ゆくまでくつろぐことができる。小樽を訪れた際には、ぜひこの幻想的な空間で、特別なひとときを過ごしてみてはいかがだろうか。